会長挨拶

長崎県診療情報管理研究会会員のみなさまへ

令和4年4月23日にハイブリッド開催された第51回長崎県診療情報管理研究会総会において引き続き会長に選任されました、長崎医療センター緩和ケア科の濵脇です。

事務局及び各地区の新しいメンバーとともに会員のみなさまのご期待に応えることができますように頑張っていきます。今後ともご協力よろしくお願いします。

さて、COVID-19感染に世間が騒ぎ出してすでに2年半が過ぎようとしています。特に医療関係者にとっては自己の責任が施設の責任にまで及び、日々の生活習慣も様変わりしたのはご承知の通りです。

幸い、最近は感染者数の増加に反して医療への影響も限られるようになり、一時期の移動自粛の制限もかなり緩和された印象を受けます。その理由として、未知のものであったものの全体像が見えてきていること、対処の方法がある程度確立されてきていること、そしてすべてではないものの多くの日本人の感染対策への協力などが挙げられます。

オンラインのみであった学会活動もハイブリッドから一部では対面へ戻る傾向さえ見受けられます。これもワクチン接種から始まったこの一連の騒動のなかで何が一番有効であるのか、結局のところまだ結論はでていないものの、ワクチン接種も絶対ではなく、むしろ予防を心掛けることが一番有効であること、医療従事者に関して言えば、さらに早期発見と情報の共有がいかに重要であるかを認識した2年余りでした。

一方で今後問題視されてくるのが、このコロナ騒動の影響で対面での教育が滞り、あらゆる年齢層の子供たち、これは大学生、社会人も含めて“対面恐怖症”なる大きな社会問題が今後生じてくることではないでしょうか。学会等でも早々にその解決策としてハイブリッドの継続よりも対面での活動へ大きく舵を取りつつあります。人間としての、社会人としてのこの2年間の空白をいかに埋めていくか、取り戻していくかを重要視しております。

ご承知のようにオンラインでのメリットは今回ある意味十分に理解できたわけですが、デメリットの解決にも早々に取り組む必要があると考えています。まだ感染に関しては治療薬の開発など不十分な点もあり完全にもとにもどるにはしばらく時間がかかると思いますが、できることから始めていきたいと考えております。今後も長崎県診療情報管理研究会へのご協力よろしくお願いします。

さて、次回の開催ですが、令和4年7月30日(土)に令和4年度診療報酬改定をテーマとしたGWを計画しております。ハイブリッド開催ではありますが、各地区に対面の場を設定したうえでの地区をつないでのオンラインGWを計画しております。

私事ではありますが、長崎医療センターでは年1回の緩和ケア研修会(PEACE)を令和2年度から対面で開催しております。もちろん開催にあたっては、3密を避ける設定、参加者の健康管理、当日の感染対策など万全の態勢で実施してきました。今年度は院外からの参加募集も予定しております。これからは WITH コロナの時代です。その道標を皆さんとともに考えていきたいと思います。

令和4年5月31日

長崎県診療情報管理研究会会長

濵脇正好

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